テニスの試合において、サーブはゲームの流れを大きく左右する重要な要素です。
しかし、サーブを成功させるために欠かせないトスがうまく行かないと、プレーヤーは「サーブイップス」の状態に陥ることがあります。
サーブイップスとは、トスが思った通りの高さや方向に上がらず、手が固まってしまい、サーブがうまく打てない状態を指します。
サーブイップスはテニスの楽しさを損ねるだけでなく、試合でも不利になる可能性があります。
そこで、この記事では、サーブイップスを克服するための3つの実用的なアドバイスを紹介します。
この記事を読むことで、トスが安定しない原因やアドバイス、具体的な練習方法がわかり、サーブイップスを克服してサーブの成功率が向上する可能性が高まるでしょう！
テニスでトスが安定しない原因
テニスでトスが安定しない原因は、大きく分けて以下の2つがあげられます。
・メンタル的な原因
技術的な原因
技術的なものとしては、トスの位置や高さ、タイミングなどのフォームや動作を一定にすることができていないことが原因として考えられます。
例えば、以下のようなものがあげられます。
・トスをあげるときに身体の軸がブレる
・トスをあげるときにリズムが一定ではない など
これらの原因を改善するためには、正しいフォームや動作を身につけて、同じ動作を意識して練習することが大切です。
メンタル的な原因
メンタル的なものとしては、重要な場面でサーブを打つ際に、精神的な不安や緊張によってトスを失敗することを恐れて力んでしまうことが原因として考えられます。
例えば、以下のようなものがあげられます。
・トスを失敗するイメージが思い浮かぶ など
これらの原因を改善するためには、過度なトスへの意識を避けて、リラックスして練習するようにしましょう。
これらの原因を1つ1つ考えながら、改善策を検討してみましょう！
サーブイップスのトスが安定する3つのアドバイス
ここでは、サーブイップスのトスが安定する3つのアドバイスを説明します。
1．トスの高さを一定に保つ
サーブで成功するためには、トスの高さが一定であることが不可欠であり、トスの高さが一定でないと、サーブのタイミングが狂ってしまいます。
理想的なトスの高さは、自身の最大リーチよりもわずかに低い位置にあります。
高すぎるとボールが急速に落下し、低すぎるとボールに必要な威力が入りません。
トスの高さを一定に保つための具体的な方法をご紹介します。
ボールを持つ手は肩の高さで安定させる
ボールを持つ手は、肩の高さで安定させておきましょう。
肩の高さからボールを放すと、トスの高さが一定になりやすくなります。
ボールを放す際に手首や指先を使って軽やかにリリース
ボールを放す際には、手首や指先を使って軽やかにトスをあげましょう。
力強くボールを放そうとすると、トスの高さが不安定になりやすくなります。
ボールを放す際に腕を伸ばしたまま上方に向ける
ボールを放す際には、腕を伸ばしたまま上方に向けましょう。
腕を伸ばすことで、トスの高さが一定になりやすくなります。
ボールを放す際に息を吐く
ボールを放す際には、息を吐きましょう。
息を吐くことで、身体がリラックスし、トスの高さが安定しやすくなります。
2．トスの方向を一定に保つ
サーブの成功に欠かせない要素の1つは、トスの方向の安定です。
トスの方向が不安定だと、サーブのコースや回転をコントロールできません。
トスの方向は望むサーブの種類によって微調整が必要ですが、基本的には正面か、やや右寄り（左利きの場合は左寄り）にトスを上げることが一般的です。
トスの方向を一定に保つための具体的な方法をご紹介します。
ボールを上げる手や腕の位置を一定に保つ
ボールを上げる手や腕の位置を一定に保つためには、以下の方法を試してみてください。
・ボールを上げる手や腕の位置を、ラケットを構えたときの位置と合わせる。
トスを上げるタイミングを一定に保つ
トスを上げるタイミングを一定に保つためには、以下の方法を試してみてください。
・トスを上げるタイミングを、一定のリズムで行う。
トスを上げるときに手や腕に力を込めない
トスを上げるときに手や腕に力を込めてしまうと、トスの方向がブレやすくなります。
トスを上げるときは、リラックスした状態で行うようにしましょう。
3．過度なトスへの意識を避ける
トスが上手くいかないと、トスに過度に意識を集中してしまいがちです。
しかし、過度なトスへの意識は緊張を増してミスを誘発する可能性があり、以下のようなことが起こります。
・トスを上げる手や腕に力が入る
・サーブのタイミングが遅れる
・サーブのフォームが崩れる
過度なトスへの意識はトスイップスを悪化させる原因となるために、以下のポイントに気をつけましょう！
トスを上げる前にリラックスする
トスを上げる前に、深呼吸をしてリラックスしましょう。
リラックスすることでトスへの意識が薄れ、自然なトスができるようになります。
トスを上げるときにリズムを持たせる
トスを上げるときに、一定のリズムを保つようにしましょう。
リズムがあると、トスに余計な意識が向きにくくなります。
トスを上げた後は直ちにサーブに移行する
トスを上げた後は、すぐにサーブを打ちましょう。
トスをいつまでも見つめていると、トスへの意識が強まってしまいます。
トスが失敗しても次の機会にチャレンジする
トスが失敗しても、次の機会にチャレンジしましょう。
トスが失敗したからといって、トスへの意識を強くする必要はありません。
これらのポイントを意識することで、過度なトスへの意識を減少させ、サーブ（トス）イップスを克服することができるでしょう！
サーブイップスのトスが安定する具体的な練習方法
ここでは、サーブイップスのトスが安定する具体的な練習方法を説明します。
トスの高さを一定に保つ練習方法
トスの高さを一定に保つためには、繰り返し練習することが大切です。
以下の練習方法を参考に、トスの高さを一定に保つための感覚を身につけましょう。
壁に向かってトスを上げる
壁に向かってトスを上げる練習は、トスの高さを一定に保つための基本的な練習です。
壁に向かってトスを上げる際には、壁にボールが当たる高さを目安にしましょう。
目印を置いてトスを上げる
目印を置いてトスを上げる練習は、トスの高さを視覚的に確認できる練習です。
トスを上げる目印として、壁などにテープを貼るとよいでしょう。
鏡を使ってトスを上げる
鏡を使ってトスを上げる練習は、トスのフォームをチェックできる練習です。
鏡で自分のトスのフォームを確認することで、トスの高さを一定に保つための改善点を見つけることができます。
トスの方向を一定に保つ練習方法
トスの方向を一定に保つための練習方法を、いくつかご紹介します。
壁に向かってトスを上げる
壁に向かってトスを上げる練習は、トスの方向を一定に保つための基本的な練習です。
壁に向かってトスを上げることで、トスの方向がブレていないかを確認することができます。
ラケットを地面に置いてトスを上げる
ラケットを地面に置いてトスを上げる練習は、トスの方向やタイミングを一定に保つための練習です。
ラケットをトスを上げたい方向に置き、ボールの落下地点が毎回ラケットの面に落ちるようにトスを上げる練習をしましょう。
サーブの打ち込み
サーブの打ち込み練習では、トスの方向を意識しながらサーブを打ちます。
トスの方向を意識しながらサーブを打ち続けることで、トスの方向を一定に保つことができるようになります。
過度なトスへの意識を避ける練習方法
過度なトスへの意識を避けるための練習方法を、いくつかご紹介します。
リラックスした状態でトスを上げる
深呼吸をしてリラックスした状態で、トスを10回上げてみましょう。
トスの位置やタイミングを気にせず、自然なトスを上げることがポイントです。
リズムに乗ってトスを上げる
一定のリズムに乗って、トスを10回上げてみましょう。
トスを上げるときに、カウントをしながら行うと効果的です。
トスを上げてすぐにサーブを打つ
トスを上げてすぐにサーブを打つ練習を10回行いましょう。
トスを上げる手や腕に力が入らないように注意しましょう。
トスが失敗しても次にチャレンジする
トスが失敗しても、すぐに次のトスに挑戦しましょう。
トスが失敗したからといって、トスへの意識を強くする必要はありません。
これらの練習を継続することで過度なトスへの意識を克服し、サーブ（トス）イップスを改善に導いてくれるでしょう！
まとめ
サーブイップスは多くのテニスプレーヤーが経験する課題ですが、克服できる問題です。
トスが安定すれば、サーブの精度が向上してテニスがより楽しくなります。
この記事で紹介した3つのアドバイスを実践して、トス練習に励んでみてください。
これらのポイントを意識して練習することで、トスが安定して狙ったコースにサーブを打てる可能性が高まります。
自分のサーブに自信を持つために、トスの安定性を向上させましょう！
